鍼灸重宝記
前書きには「故八木下翁(八木下勝之助)が十五才より九十余才までの長年月に亘、本書のみを金科玉条として他書には一瞥も触れず、営々として経絡治療に専念されたことによりて、本書の価値は生きた証明と保証を示しているのである。」とあります
金科玉条!すごいと思いませんか?
徳川八代将軍綱吉の時代に編纂されたというこの本
前書きの文も決して大げさではありません
前半は撚鍼 打鍼 管鍼法などの手技の解説から始まって
解剖生理 五行色体表のベースのようなものもあるいわゆる基礎編で
現在鍼灸の教科書にかかれていることそのままです
「重宝」なのは後半にある疾患別の治療法で
とくに「婦人の科」「小児の科」には詳しく かなり使えます!
私は古本屋で手に入れましたが現在はOD版で販売されているようですよ
鍼灸が医療を担っていたころの本には力があります
「鍼灸人としてその使命に生きるものは、この古典を十分会得して、臨床の場におけるその価値を十分に発揮すべきであると思う。」
コメントを書く