電話:022-277-7682 9:00~17:00(16時受付終了) 休診日:水曜日・日曜日・祝日

不妊治療

自然妊娠を希望される方、人工授精や体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)を行っている方 生殖医療に疲れを感じている方や、妊活をより前向きに進めたいと考えている方へ

不妊治療において生殖補助医療(ART)が重要な役割を果たすなか、鍼灸治療はその効果を高める 補完療法として注目されています。例えば、特定部位への刺鍼で子宮や卵巣の血流が促進され、 採卵成績や胚盤胞の質、胚移植後の着床率を向上させるという報告があります。Paulusらの研究 (2002年)では、体外受精(IVF)の胚移植の前後に鍼灸を行うことで妊娠率が有意に上昇したという 結果が示されています。

また不妊治療は、身体に加えて精神的な負担も大きいため、ストレスや不安の影響は見過ごせま せん。鍼灸はストレスホルモンの抑制やホルモンバランスの調整を通じてそれらを軽減します。 Smithらのメタアナリシス (2016年)でも、心身への効果が確認されています。

さらに、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、不妊の一因となる症状に対しても鍼灸の 有用性が報告されています(Lundら、2006年)。

当院では、患者さまの体質や症状、月経周期に合わせた全身調整と、子宮や卵巣への血流を促進 するパルス通電治療を実施しています。さらに、ご自宅でセルフ灸を行っていただき、治療効果を より高めていきます。エビデンスに基づいた施術で、新しい命を授かるお手伝いをさせていただ きます。


funin001「病院へ行く前に鍼灸を試してみたい」「体外授精へステップアップする前にからだを整えたい」「二人目不妊です」・・・
希望しても妊娠に至らず悩んでいらっしゃる方に、鍼灸治療を検討される方が増えています。
少し前であれば自然妊娠を望む方=鍼灸治療が主流でしたが、現在では不妊治療(生殖医療)に併用して鍼灸を選択される方が多くなっています。

鍼灸が力を発揮するのは機能性不妊という、器質的にはとくに問題がないという場合です。なぜ上手く機能しないのかを弁証し「ない」といわれている問題を浮き彫りにしていきます。
たとえば、からだの土台の力である生命の源「精」が不足している方には、それを補うための治療と、飲食物が効果的にバックアップするシステムが働くように治療を行います。
強い緊張状態が継続し、気血の巡りが阻害されているようであれば、のびやかな心身となることを狙った治療を行います。のびやかさを主る「肝」は「血」と深く関わるため、その正常な働きは妊娠には重要な要素です。また子宮内膜の問題や卵巣の機能低下に対応するため、子宮や卵巣の血流増加を狙う治療を必要に応じて行います。
このように治療は「不妊治療のツボ」という決まったところに施術する訳ではありません。ひとりひとりに合わせた治療を行うのです。
さらにご自宅でのセルフ灸を可能な限り行っていただいています。お灸の効果だけでなく、からだの変化に敏感になることで生活習慣の見直しにもつながった、という感想を持たれる方もいらっしゃいます。
当院では基礎体温表(できれば現在あるもの全て)の持参や不妊治療の経過について問診票へ記入いただくことをお願いしています。それは月経周期や不妊治療の方法を把握し、その周期に合わせた鍼灸治療を行っているからです。
不妊治療の経過については時系列でまとめたものを、あらかじめメールなどでご連絡いただけますと時間の短縮になります。

妊娠は自分ともうひとつの命をかかえる大仕事。
自分自身をしっかりと養えていることが大前提です。その上であたたかく、栄養が充実した居心地のよい空間へ、命の芽を案内できるように・・・東洋医学は応援します。


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