感情と体調
怒は肝を傷るも 悲は怒に勝つ
喜は心を傷るも 恐は喜に勝つ
思は脾を傷るも 怒は思に勝つ
憂は肺を傷るも 喜は憂に勝つ
恐は腎を傷るも 思は恐に勝つ(source : 『黄帝内経素問 五運行大論篇』)
ここで指す五臟(肝・心・脾・肺・腎)はそれぞれ臓器を指し示すと考えてよいと思います
ただし 脾に関しては膵臓のことあるいは膵臓も含まれると考えた方がスムーズという説が一般的です
ここで説いているのは
感情もたとえ「喜び」であったとしても度が過ぎると 体調をくずす原因となってしまうということ
この論拠となっているのはやはり五行説で
「怒・喜・思・憂(悲)・恐」という五つの代表的な感情を「木・火・土・金・水」にあてはめて説明しています
いつもイライラしていて ちょっとしたことで激高するひとは肝を痛めてしまう
急激で激しい喜びは心に負担をかける
考え過ぎると脾を痛めてしまう
心配しすぎると肺の調子を悪くする
恐れる気持ちは腎を痛めることになる
たとえば 心配がすぎると息がしずらくなったり咳がでたりしませんか
恐がったり不安な気持ちになると トイレが近くなった経験はないでしょうか
喜びに関しても・・・
なんとなく思い当たる感じがしますよね
症状がでなかったとしても
やはり大きな感情の変化はストレスです
表情豊かに感受性高く過ごすことは大事なことですが
なにごとも「過ぎない」ことが古来より伝わる 賢人の健康の秘訣 のようですね
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