不調 調気 呼吸
怒れば氣上る。喜べば氣緩まる。悲しめば氣消ゆ。恐るれば氣めぐらず。
寒ければ氣とづ。暑ければ氣泄る。驚けば氣乱る。労すれば氣へる。思へば氣結るといへり。
百病は皆氣より生ず。病とは氣やむ也。
故に養生の道は、氣を調るにあり。調ふるは氣を和らぎ平にする也。
凡氣を養ふの道は、氣をへらさゞると、ふさがざるにあり。
氣を和らげ平にすれば、此二のうれひなし。
(source : 『貝原益軒 養生訓』)
「氣」というものが何を示すのかわからなくとも
「元気」「病気」「気がゆるむ」「気がたつ」「気をつかう」などと
普段から「気」は身近な存在です
益軒は
「腰を常に正しくすえ、真気を丹田(臍の下)にあつめ、呼吸を鎮めて荒くせず
氣上らず、胸さわがずして身に力あり」
と氣の調えかたについて述べています
氣と体調ツꀀ そして呼吸の関係は密接であり
経験的に不調のときは呼吸が浅くなりがちです
臍の下に重心を求め ゆっくりと長い息を吐くこと数回
これを朝晩(就寝前)行うと心身が安定するから不思議です
「大事の変にのぞみいそがはしき時も此如すべし
怒氣にやぶられず、浮氣ならずしてあやまりなし」
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