米は薬?
稲米なる者は完 稲薪なる者は堅なり
此れ天地の和 高下の宜しきを得 故に能く至完たり
伐取するに時を得 故に能く至堅たり
(source : 『黄帝内経素問 湯液醪醴篇』)
古代中国では米を煮てつくる湯液(とうえき)と醪醴(ろうれい)を薬のように使ったようです
湯液は上澄み液で醪醴は発酵させた甘酒のようなもの
燃料に藁を使ってつくります
稲は天地の和気(四季の気 陰陽の気等)を十分に受けて育つため
その働きは完全で五臟をよく養うことができる
燃料に使う稲藁も秋(収引の季節)に収穫したものなので
その性質は堅く燃料に適している・・
現在では湯液は漢方薬のことを指しますが
その大元は米から作った重湯にあったのでしょうか
世が安泰で心身が健康なときにはこの湯液醪醴も用いることはなかったのですが
時代がすすみ 道徳が悪くなると心身が不安定になり病にかかりやすくなりました
そんなときに湯液と醪醴で整えたようです
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