熱いお灸
昭和の名灸師 深谷伊三郎先生著『お灸で病気を治した話』
まさにお灸で病気を治した話が満載の症例集です
「ところで、なぜ私は皮膚を火傷させない無痕灸を考えなかったかというと、灸の火傷による薬理学的効果としての異種蛋白体発生の効果を期待していたからである。灸刺激による血液像変化という液学的効果は無痕灸では得られないからである。もう一つ神経学的効果としても火傷熱刺激の方が無痕灸よりも強力さが期待できる。」
現在ではじんわり温かく痕の残らないお灸が主流です
当院でも患者さんに極力負担がかからない方法で施術を行うよう心がけていますが
患者さんに相談の上チクッとした熱さを与えるお灸を行うことがあります
症状が長引いていてやわらかな熱では切れ味が悪いと感じるとき
また関節の腫れがひどいときなど即効性を狙って 前出のお灸を提案します
その場合は糸状灸といって糸状に撚ったモグサを使うので痕が残ることはありません
先日も長引く咳にお悩みの方
見ると大椎 身柱 肺兪 至陽 膈兪に圧痛と大きな凹みが
とにかく治したいと言うことでしたので糸状灸で陥凹が上がるまで
とお灸をしますが熱さをあまり感じません
治療を終え 翌日また来ていただいて様子をうかがうと
朝まで咳は残ったがその後は気にならなくなったとのこと
同様にお灸を行うと今度は熱さを感じます・・・・
深谷灸や熱いお灸に興味のある方 お申し出ください
(普段は熱くないお灸ですからご安心を! 念のため)
コメントを書く