顔が寒さに耐えられるのは
卒(にわか)に寒するときは或いは手足ツꀀ懈惰す
然れども其の面 衣ざるは何ぞや
十二経脈 三百六十五絡
其の血気皆面に上って空竅に走る
(中略)
其の気の津液は皆面を燻じ
而も皮は又厚く 其の肉は堅し
故に天熱甚だ寒くとも之に勝つこと能わざるなり
(source : 『黄帝内経霊枢 邪気臓腑病形篇』)
寒い日に裸で過ごすことはありませんが
顔面だけは何かで覆わなくても寒さに耐えられる・・・
考えてみると不思議ですよね
その疑問に答えたのが↑の文です
意外なようですが頭部には非常にたくさんのツボがあるのです
経脈を構成する陰経(太陰・少陰・厥陰)と陽経(太陽・少陽・陽明)のうち陽経である
太陽小腸経・太陽膀胱経・少陽三焦経・少陽胆経・陽明胃経・陽明大腸経の六つの経脈は
全て頭部を通っています
経氣が満ち満ちているため寒さに耐えられるのです
上記では「津液が顔面を燻じている」と興味深い説も上げていますね
逆を言えば頭部は熱を持ちやすい場所ということ
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」
理に適った言葉です
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