臭いと体調
心は臭を主る 自らに入りては焦臭となし
脾に入りては香臭となし 肝に入りては閾鰹Lとなし
腎に入りては腐臭となし 肺に入りては腥臭となす
(source : 難経四十九難)
金木犀が満開です
小花のひとつひとつが甘い香りを放ち 秋の深まりを感じさせます
嗅覚は記憶と結びつきやすいため
臭いとともに思い出が呼び起こされたという経験をお持ちの方も多いと思います
この嗅ぐという行為は聞診のひとつでもあり 診断をするうえで大切な要素・・
東洋医学では心は焦 脾は香 肝は閾言(あぶらくさい) 腎は腐 肺は腥(なまぐさい)
というように臭いの質によって病が臓腑のどこにあるのかを判断することがあります
また強い臭いは 熱証や実証に
なまぐさい臭いは 虚証や寒証の場合に多くみられたりします
例えば口臭が強いときは
油物や辛物味の濃い物の多食や飲酒によって起こる「胃熱」を疑い
その診断に基づいて治療を行います
不調があるとき からだは色々なところからサインをだしています
臭いもそのひとつ
あれ?と感じたら 外側からのケアだけでなく
普段と違った出来事はなかったか振り返り 生活を見直すことも必要です
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