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気の働き

気の行る所は 水の流るるが如く 息むことを得ざるなり

故に陰脈五蔵を営り 陽脈六府を営り 環の端無きが如く

その紀を知ることなく 終わりて復た始まる

それ覆溢せざれば 人の気 内は蔵府を温め 外は閻ꀀ理を濡す

(source :『 難経 第三十七難』)

 

 

以前「気」とは生長の本源、生命の原動力とも言える非常に大事なものであることをお伝えしました

今回はもう少し具体的にその働きについて考えていきたいと思います

 

どの東洋医学解説書にも例外なく 気の代表的な働きとして

動かす(推動作用) 温める(温譏ォ作用) 守る(防御作用) 抑える(固摂作用) 変化させる(気化作用)

の5つをあげています

 

「動かす」は生長や発育 血行や水分代謝を促したり 老廃物を排出する

「温める」は全身や組織を温め正常な体温を維持する

「守る」は肌表を保護して病因が外から入ってくるのを防ぐ

「抑える」は体液が外に漏れ出るのを防いだり 内臓の位置を保つ

「変化させる」は取り入れた飲食物から血や津液をつくったり 尿や汗をつくる

働きのことを指します

 

それぞれの働きが適切でないと不調となって現れます

たとえば「温める」作用が低下すると冷えや下痢 むくみとなり

「変化」作用の低下では消化不良や体重減少となる・・

 

 

気は足りない場合には補い

滞りのために機能していないときには流れをスムーズにする治療を行いますが

 

全身の治療が終わった後で

「冷たかった足先がぽかぽかしている」と驚かれるかたが多くいらっしゃいます

これは治療によって気の不調が改善され「温める」作用が機能しはじめたからなのです

 

うまく気をめぐらせてあげると

血が巡り 津液が動き 筋が緩み

手足の先まですーっと ここちよい風が通り抜けるような感覚がつづく・・

そして

たいていの方はこのあたりで眠りに落ちるのです

 

 

「気は 人の根本なり 根絶ゆれば 則ち茎葉枯る」

 

 

不調となって現れる前に

少しだけ手をかけて 本来の からだのちから を取り戻しませんか

晴れ晴れ!が訪れますよ

 

 

 

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