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薬膳とは

薬膳についてきかれたときに

何となくしか理解していなかったことに気付いたので

少しまとめてみることにしました

参考にしたのは東洋学術出版社『中医食療方』です

 

薬膳の基本となっている考え方が「薬食同源」です

食材を薬材と同一に考え その薬効を体調や体質に合わせて用いることを言います

場合によっては薬材を使用することもあるようです

 

食材の薬効は「性質」「味」「臓腑への効果」の三つです

まず「性質」とはからだを温めるか冷やすかという分類で

からだを温める「温」と「熱」 冷やす「寒」と「涼」

温めも冷やしもしない「平」の五つがあります

次に「味」は「酸・苦・甘・辛・鹹(しおからい)」の五つで

それぞれの特徴的な作用を利用して症状の改善を図ります

最後に「臓腑への効果」ですがこれは黄帝内経にある

「酸は肝に入り 苦は心に入り 甘は脾に入り 辛は肺に入り 鹹は腎に入る」

という一文が基になっているもので

臓腑が好む味は臓腑の機能を助けるという考えです

 

これら三つの働きを生かし飲食によって健康を保とうとするのが薬膳なのですが

体質と体調を見極めることなしにはできません

東洋医学ではこれを「弁証」といい 鍼灸治療もこれを基に行っています

周の時代には食医と呼ばれる官職がいて皇帝の健康管理を担っていたようですから

本来の薬膳をやろうと思うと少し難しいかも知れません

 

でも食物の持つ性質を知り体調に生かすということはとても大切なことなので

寒いときはからだを温める食材を選ぶよう意識するだけでも薬膳に近づけるのではないでしょうか

 

実は季節と土地の食材をとるだけで体調を整えることになるのです

冬にはからだを温める物を 夏には冷やす物を与えてくれるのが自然なのです

 

 

 

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