秋の咳
皮毛なる者は 肺の合なり
皮毛先ず邪気を受け 邪気以て其の合に従うなり
其れ寒の飲食 胃に入り 肺脈に従いて上りて
肺に至れば則ち肺寒え 肺寒ゆれば則ち外内 邪を合し
因りてこれに客すれば 則ち肺咳となる
(source :『 黄帝内経素問 咳論篇』)
ここ数日仙台は肌寒い日が続いています
数日前まで半袖ハーフパンツで汗をかいて過ごしていたことを忘れそうな寒さです
この急激な気温の変化についていけないと感じる方も多いのではないでしょうか
秋は「肺」が主る季節のため 邪を受けると「肺」が冒されます
近頃 寒さとともに咳がでるようになったと訴える方が多いように感じます
秋の咳の原因はいくつか考えられますが
そのひとつとして黄帝内経では「寒邪」をあげています
寒くなると皮毛(皮膚と毛)が最初に外邪を受けますがその邪気は肺に伝わります
さらに冷たい飲食物を取ると寒気が胃から肺に上がっていきます
そして外と内からの「寒邪」は肺で合わさって留まり咳を生じることになるのです
また寒邪は気温が急にさがったときや薄着のときなど人体に侵入しやすい特徴があります
服装や寝具 飲食物はどうでしょうか
先日までの暑い日のままではありませんか
積極的な防御としては
手や足 可能ならば背中などをタオルでこすって外邪の侵入を防ぐ方法もあります
そう!乾布摩擦をして皮毛を鍛えるのです
鎖骨の下方から親指(掌側)に向かって腕の内側には「肺」の経脈が流れています
このラインをとくに意識してこすると効果的です
季節の変化に従って生活スタイルを変化させる
単純なようですが これが養生の基本なのです
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