虚をして生化せしむるなり
寒暑六つ入るが故に 虚をして生化せしむるなり
故に燥勝ればすなわち地乾き 暑勝ればすなわち地熱し
風勝ればすなわち地動き 湿勝ればすなわち地泥り
寒勝ればすなわち地裂け 火勝ればすなわち地固まる
(source : 『黄帝内経 素問ツꀀ 五運行大論篇』)
寒暑とは一年
六とは六気(風寒暑湿燥火)のこと
六気が人の生活の場である(宇宙の真ん中の)大地に受け入れられて
はじめてツꀀ 万物が生まれ育まれる
もし大地が完璧で少しの隙もなかったならば
六気を受け入れることもできずツꀀ 何も生まれなかったはず
少し前にはやった物理学用語『エントロピー』
古代中国の人々も同じようなことを考えていたようです
「虚をして生化せしむる」
「整然でなく混沌」
無秩序で一見無駄なようなところにこそツꀀ 誕生のもととなる動きができる
「無駄」には効率以上の成果があるようです
コメントを書く