方丈記
「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず」ではじまる『方丈記』
『枕草子』や『徒然草』とならび三大随筆のひとつとして教科書に載っていましたね
この『方丈記』数十年に一度ブームが起こるのだそうです
最もよく読まれたといわれているのが戦中・戦後
今回のブームのきっかけは昨年の震災です
随筆というよりも災害のルポルタージュの要素が強いという話しをきいて興味をもちました
方丈記=無常観 と学校で教わったような気がしますが
多くの災害と不安定な世
この長明が生きた時代 今ととっても似ているのです
「ひと皆あぢきなき事をのべて いささか心の濁りもうすらぐと見えしかど
月日重なり 年経にし後は 言葉にかけて言ひ出づる人だになし」
これは
「人々はやるせない世を嘆き いくらか煩悩も薄らぐようにも見えたが
大地震から月日がたち 年が過ぎるともう口にする人さえいない」
という意味ですが
思わず う~ん と唸ってしまいました
地震の後
家族を大事に思う気持ち
あらゆる人への感謝の気持ち
命さえあれば・・という気持ち
が確かにありました
テレビ番組はもと通り あの 調子です
けれど 本当にこれがあのとき求めた姿なのか
・・・考えてしまいます
もう少し方丈記で混迷の世に生きる心持ちを学びたいと思います
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