足三里の灸
足三里(あしさんり)はとても有名なツボなので
どこを示すのかわからなくても 名前は知っているのではないでしょうか
足三里に灸をして旅に備えたと詠んだのは松尾芭蕉です
また三里の灸で長生きをしたという江戸時代の夫婦の話もあります
臨床的には胃経のツボであるので 胃の状態が悪いときや
全身状態が悪いとき元氣を上げたいときなどに使います
その名の由来は腹部の上中下三部の諸症を治すことからと言われています
霊枢五味篇に「胃は五臓六腑の海なり 水穀は皆胃に入る 五臓六腑は皆気を胃より稟く」
とあるように胃の働きの善し悪しが全身状態の要となるのです
またお灸の神様 深谷伊三郎先生はその著作の中で
「古くから中風予防の灸、中風治療穴として賞用されています。
その他神経衰弱、ヒステリーの鎮静という効果は、自律神経安定剤以上のものがあります」
と述べています
たとえば月一度 一週間連続ですえてみてください
それをふたつきみつきと続けると効果を実感できると思います
場所は膝のお皿の下から指4本分下がったところ 向こうずねの外側のくぼみ
年末年始は忙しい・・・
足三里の灸で養生です
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